橋になってる地蔵さん
橋になった石棺仏、3連ちゃん紹介しようと思っていたら、祭りやNHKの記事で間、開いてしまいました。以前紹介したのは、コレとコレね。

今回のは、現在もなお橋になっている珍しい、小野市の「橋の地蔵さん」です。
田の溝にかかっている三枚の石盤の中央の石盤が「橋の地蔵さん」です。
私の調べたところでは、少なくとも、昭和後期までは、アゼの橋になったり、打ち捨てられてたように、お顔を下にして、畦に転がっていたそうです。
どうやら、このお地蔵さんは、お顔を上にして、置いてはいけないような信仰があったように、記憶しています…。
この狭い溝にかろうじて体を入れ、不自然な体勢で、カメラを持った手だけを伸ばし、橋の裏側の地蔵さんを撮ったのが、この写真です。この撮影は結構、苦労しました。笑。今更ながらにオートフォーカスって便利だなと思いましたヨ。笑。
知らない人が見たら、どうみても不審人物。笑
こんなに小さな石仏ですが、昔から霊験あらたかで、イボ取りや乳授け、腰痛治しに遠方から、お参りに来る人も、以前は随分あったとか。
『笑とる仏』では、石棺仏かどうかは不明と書きましたが、長楽寺の小さい石棺の事を思うと、小型の石棺の蓋か何かであった可能性は高いですね。
播磨の石棺は、小型のも多いというのが、一つの特徴ですから。
造年代もはっきりしませんが、しっかり彫り込んだ彫刻の様子から、南北朝時代頃のものだと思われます。
写真では、解り辛いかもしれませんが、この地蔵の左横に、小さな座像も彫り込んであり、この地蔵の施主か、阿弥陀像だと思われます。阿弥陀を小さくする造形はあまり見ないので、施主である可能性が高いでしょう。

橋の地蔵さんには、こんな昔話を記したプレートがあります。写真集では、レイアウトの関係上、小さくて、かろうじて読めるような状態でしたが、今回は大きく読めるようにしてみました。
この仏には、こんな言葉を添えました。
●『くのないものわ じごくにをちる
くのあるものが まいる ごくらく』
鈴木大拙が紹介した、名も知れぬ妙好人の句です。
なんだか一瞬、「ねたみ」っぽい詩ような感じもしないではないですが、そうではなくて、やはり、深い苦を知っている人は、他人にもやさしくなれるってことじゃないでしょうか?
深い苦を知っていない人ほど、他人の苦に対して、善人ズラして無神経や無責任な発言をしますからね…。それこそ じごく行きです…。
この地蔵も、文化財保護の視点からは、こんな湿気のあるところで、カビに侵され、決していい状況ではないのですが、身を呈して橋になっているところに、なんだか心動くものがありますね。苦を知っている地蔵さんです。

今回のは、現在もなお橋になっている珍しい、小野市の「橋の地蔵さん」です。
田の溝にかかっている三枚の石盤の中央の石盤が「橋の地蔵さん」です。
私の調べたところでは、少なくとも、昭和後期までは、アゼの橋になったり、打ち捨てられてたように、お顔を下にして、畦に転がっていたそうです。
どうやら、このお地蔵さんは、お顔を上にして、置いてはいけないような信仰があったように、記憶しています…。
この狭い溝にかろうじて体を入れ、不自然な体勢で、カメラを持った手だけを伸ばし、橋の裏側の地蔵さんを撮ったのが、この写真です。この撮影は結構、苦労しました。笑。今更ながらにオートフォーカスって便利だなと思いましたヨ。笑。

知らない人が見たら、どうみても不審人物。笑
こんなに小さな石仏ですが、昔から霊験あらたかで、イボ取りや乳授け、腰痛治しに遠方から、お参りに来る人も、以前は随分あったとか。
『笑とる仏』では、石棺仏かどうかは不明と書きましたが、長楽寺の小さい石棺の事を思うと、小型の石棺の蓋か何かであった可能性は高いですね。
播磨の石棺は、小型のも多いというのが、一つの特徴ですから。
造年代もはっきりしませんが、しっかり彫り込んだ彫刻の様子から、南北朝時代頃のものだと思われます。
写真では、解り辛いかもしれませんが、この地蔵の左横に、小さな座像も彫り込んであり、この地蔵の施主か、阿弥陀像だと思われます。阿弥陀を小さくする造形はあまり見ないので、施主である可能性が高いでしょう。

橋の地蔵さんには、こんな昔話を記したプレートがあります。写真集では、レイアウトの関係上、小さくて、かろうじて読めるような状態でしたが、今回は大きく読めるようにしてみました。
この仏には、こんな言葉を添えました。
●『くのないものわ じごくにをちる
くのあるものが まいる ごくらく』
鈴木大拙が紹介した、名も知れぬ妙好人の句です。
なんだか一瞬、「ねたみ」っぽい詩ような感じもしないではないですが、そうではなくて、やはり、深い苦を知っている人は、他人にもやさしくなれるってことじゃないでしょうか?
深い苦を知っていない人ほど、他人の苦に対して、善人ズラして無神経や無責任な発言をしますからね…。それこそ じごく行きです…。
この地蔵も、文化財保護の視点からは、こんな湿気のあるところで、カビに侵され、決していい状況ではないのですが、身を呈して橋になっているところに、なんだか心動くものがありますね。苦を知っている地蔵さんです。
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