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渋谷区恵比寿にもある石棺仏! と大発見!!

 数日前、「関東、特に東京の人は、石棺仏と言ってもピンとこないでしょうから、コレを見て、石棺仏の存在感や時空間を体感してみて!」と思い渋谷区恵比寿にある福昌寺の石棺仏を紹介するサイトを見た瞬間、私自身がピンと来まくりましたぁ!!!

 この阿弥陀さま、どこかで見たことがあるなーと直感し、撮影リストを調べてみると、ありましたヨ! これは兵庫県加東市家原の赤岸の交差点北西角にある、「家原石棺仏」と非常に彫りが一致しています!!!!
 家原の石棺仏は、鎌倉時代後期のものといわれ、その時代のもので「来迎印」で立像(石棺仏で阿弥陀の立像は少ない)の石棺仏は、 兵庫県下でこれ一つしか存在しないので、非常に珍しく大変貴重なものなのですが、如何せん、あまり良い気の場所でない上、お顔が悲しげで、今回『笑とる仏』というテーマにはちょっと辛かったので、69ページに、写真は載せずテキスト紹介だけはしたものです。
 交差点に上がる階段が「天国への階段」みたく撮りました。笑。左の写真がそれね。
(ちなみに、古来から地蔵などはよく、四つ辻や橋のたもと、村の境などによく建てられており、交差点にあるのもそのなごりかも。)

家原石棺仏

渋谷 石棺仏


(ゴメン、FC2の画像の横並べもワカラン…この2つの一致点を、みなさんも検証ができるように、したかったのですが、大きな画像はアメブロで確認してネ。FC2のヤヤコシイところ…)
●まずはじめに、「足ヒレ」のような独特の足表現が一致。
●足から上の「衣の流れの表現」が一致。
●手の表現(「来迎印」と言いますが)が一致。(恵比寿の写真では画素数の関係で、視認しづらいですが)
●頭にお饅頭を乗せたような髪の表現が一致。耳の表現も同じです。光背の表現も同じです。

 これだけ細かな共通点が見いだされると、ほぼ間違いなく同じ作者のものです!(石仏は年号が書いていないものの方が多く、その彫りから推定していくのが常套で、この彫りは明らかに、鎌倉後期から南北朝期のものです。)

これは大発見!!!  
(私が第一発見者っス!『笑とる仏』でも結構、彫りのクセから作者を割り出しました。)

 恵比寿の石棺仏はサイトにあるよう、和歌山県那賀郡(現:岩出市 大阪のすぐ隣)から持って来たとの伝承があるらしいので、おそらくこの石仏の石工さんは、播磨や河内を造仏行脚したのかもしれません。あるいは、播磨から運んだのか?
 東京の石棺仏を見て、遠い昔の遠い播磨(加東市)の石工さんのことや施主の気持ち、古墳時代に思いを巡らすのも、歴史のマロン、じゃなかったロマンですネ。
(註:石棺仏は、ほぼ播磨の文化ですが、河内や奈良にも、ほんの少しだけ存在します。ただ播磨の方が、その数は比べ物にならないくらい圧倒的に多いのです。その理由は、『笑とる仏』にも記しました。)

 なので、サイトに紹介してある渋谷区教育委員会の石仏説明は若干、間違いで、15世紀ってことはマズありません。14世紀初頭と書くのが妥当でしょう。渋谷区はちゃんと区指定の文化財にしていますが、加東市も、文化財に指定すべきものなんですけどね…。確認されたのは全国でこの2体のみです。だからとても貴重な石棺仏です。(そもそも鎌倉時代の石棺仏が貴重)

 実は、渋谷区恵比寿は、私が15年も住んでいた地です。駅から2分くらいのところに住んでいたので、福昌寺の前は、おそらく何千回も通っていたと思いますが、住んでいた時はその存在に気付きませんでした。恵比寿を去る、3年くらい前から、石棺仏の取材はしていたにもかかわらずです…。
 自分の住んでいたこんな近くに、隠れるように石棺仏があったなんて、かなりの驚きでした!!!!
 おそらく、播磨の石棺仏本社から、恵比寿の東京支社へ、この阿弥陀さまは派遣されて、私に、至近距離から「出版しろ~、紹介しろ~~」って知らぬ間に電波送られていたのかも知れませんヨ!!笑。東京も恵比寿も広いのに何故、ピンポイントでウチの至近距離だったのかと思いますよぉ~。
 天使の時もそうですが、想念の入ったものの取材をするとよく、こうした不思議なことが頻繁に起こります。
  
 恵比寿ネタ。楽しいことも、2年前のとんでもない事件も、もっと紹介したく思い出たっぷりの地なのですが、さらに長文になるので、この辺で…
 
 最後に、もし福昌寺に行かれて、石仏に御興味があれば、川を渡って、「恵比寿のエコー劇場」の前にも庚申信仰の石仏があります。少し足をのばせば、中目黒の「恵比寿ロビンズクラブ」の坂のところにも、庚申信仰の石仏があります。庚申信仰は、江戸時代に盛んだったようです。あっ、そう言えば、目黒図書館の前にも変わった石仏があった記憶が、『ブラタモリ』のように散策してみるのもいいかも。笑。 当時はよくお散歩していましたヨぉ…。あの日にちょっと帰りたい…。
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写真集
笑とる仏
『笑とる仏ー播磨の石棺仏を中心にー』   谷村新司さん推薦!    播磨の珍しい石棺仏を中心に、素朴な笑顔の石仏の写真集。700年近くもやさしく微笑み続けている石仏達を、さまざまな仏教名言と共に紹介する。この深い笑みはきっと心に響くと思います。巻末には地図もありますので、実際、仏様に会いに行くこともできます。勿論、関西限定書ではなく全国に通じる心の本です。 実質、私の4冊目の写真集。(読み:ワロトルホトケ)
Talking with Angels-ロンドンの天使達
「Talking with Angels-ロンドンの天使達-」 
鏡リュウジ氏の推薦文より
『天使、天使、天使!
この世界は、耳をすませれば天使の羽音に満ち満ちていて、うるさいくらい。たとえ一人でいたって、僕たちは孤独になんかなれっこないのです。この写真集はそのことを伝えてくれます。』 
 

Talking with Angels-イタリアの天使達
「Talking with Angels-イタリアの天使達」
   イタリア19世紀のみごとな墓地彫刻の写真集。
ダンテの『神曲』にならい「地獄」「煉獄」「天国」を彫刻を介し視覚で巡ることができる、美しい天使の本。
プロフィール

岩谷薫

Author:岩谷薫
カメラマン
1995 個展『身体感覚』
1998 個展『Angels of Brompton-祈りのすがた』
2005 写真集『Talking with Angelsーロンドンの天使達ー』
2006 写真集『Talking with Angelsーイタリアの天使達ー』
2008年 スピリチュアル雑誌『Sundari 』記事執筆
『yaso ヴィクトリアン』studio parabolica記事執筆
2009 デジタル印刷すらできない悪質出版社に捕まり、三冊目の天使の写真集が出版不能に。入校データまで全て完成している状態ですので、もし第三集の出版を御検討していただける出版社がございましたら、メールフォームからお気軽にメールしてみてください。第三集は最高傑作なのですが…。
2011 写真集『笑とる仏』実質、4作目の写真集。

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