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自給自足研修をして思ったこと

『Talking with Angels』西洋墓地の天使像 : 岩谷薫-09_7_13 つい最近まで、農業で自給自足を実践されている、とあるご家庭まで研修旅行に行っていました。4月21日の記事のように頭だけではなく実体験として、どのような生活かを見聞する必要があると思ったからです。
 大変でしたよ~その生活は…働き詰めで…。でも、暮らしぶりはお世話になったご家庭の御迷惑になるので詳しく書けませんが…。単に、私が商家の生まれで農業経験も無くヘタレだったからかもしれませんし。
(写真は研修地へ向かう道中の写真。こんな山をいくつか越えて行きました。中央の黄緑色の部分が里山の集落と田んぼ)  

 ただ総括して思うに、以前放送されたNHKの番組『サイエンスZERO』で、文化人類学的に見て、「農業とは、仕方なしにはじまった産業ではないか?」という有力な説があるのですが、なんだかその事を実感しましたよ。
 「仕方なし」という意味を少し補足すると、今までは農業が始まって、宗教や政治の集団が出来たと考えられがちでしたが、実は発想は逆で、まず宗教や政治の集団として人が集まるようになり、その集団を維持するために「仕方なし」に農業を始めたのではという説なのです。しかも農業は一端始めてしまうと、集団を解消しない限り、その重労働は止めることができません。 
 農業は重労働なんですよ。なにを今更と笑われてしまいますが、実体験して想像以上にシンドカッタです…。酷暑のなか10時間以上黙々とカマで草刈りをしている最中に、「仕方のない労働だ」とそんなことばかり考えていましたよォ…笑。
 いつかアボリジニの事にふれましたが、狩猟採集であった彼らの労働時間は、1日の内でたった2~3時間だったそうです。後はゴロゴロ、楽しく暮らしていたのです。アボリジニは、「農業の知識はあったけれど、農業をわざとしなかった」という有力な説もあるのです。それはまずオーストラリアの土壌は農業に適さないこと、そして何より、神から先祖から与えられた地を穢してはならないという思想があったからです。
 4月21日の記事に御紹介したジャレド・ダイアモンドさんの「農業とは人類史上、最悪の誤りである。」という言葉にも符合します。ある面、農業も立派な環境破壊なのです…。オーストラリアでは近代的な無茶な農地開発で随分砂漠化が進んだと聞きます。狩猟採集民は太古から「やってはいけない事」と知っていたのです。

 この研修で、もう一つ感じた事は、自給自足の方法は、10人いれば10人それぞれ違うし、違っていていいという事でした。素人の私でさえ実習中の短期間に、マネしたくない方法とマネしたい方法がありました。今回、研修に行ったのは、農業がメインでしたから、それはそれは、みなさんよく働きますよ。
 でも、私の都合のいい理想だけかなのもしれませんが、「出来る限りの労働からの解放」を目指した自給自足をしたいとは思うのです。(やるかどうか、やれるかどうかは、私にもわかりませんが…)
 私も怠け者はきらいですが、でも「労働が美徳」と捉える人生観は、農耕民の洗脳の結果ではないかとすら思うことがあるのです。4月21日の『パパラギ』の記事ももう一度御覧下さい。
 そんな事を思いながら、今日は『ノアノア』の作者、ポール・ゴーギャンの生涯をネットで調べてみました。う~ん、彼もちょっと可哀想な生涯ですね…。やはり多くの人は失楽園なのでしょうか?

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笑とる仏
『笑とる仏ー播磨の石棺仏を中心にー』   谷村新司さん推薦!    播磨の珍しい石棺仏を中心に、素朴な笑顔の石仏の写真集。700年近くもやさしく微笑み続けている石仏達を、さまざまな仏教名言と共に紹介する。この深い笑みはきっと心に響くと思います。巻末には地図もありますので、実際、仏様に会いに行くこともできます。勿論、関西限定書ではなく全国に通じる心の本です。 実質、私の4冊目の写真集。(読み:ワロトルホトケ)
Talking with Angels-ロンドンの天使達
「Talking with Angels-ロンドンの天使達-」 
鏡リュウジ氏の推薦文より
『天使、天使、天使!
この世界は、耳をすませれば天使の羽音に満ち満ちていて、うるさいくらい。たとえ一人でいたって、僕たちは孤独になんかなれっこないのです。この写真集はそのことを伝えてくれます。』 
 

Talking with Angels-イタリアの天使達
「Talking with Angels-イタリアの天使達」
   イタリア19世紀のみごとな墓地彫刻の写真集。
ダンテの『神曲』にならい「地獄」「煉獄」「天国」を彫刻を介し視覚で巡ることができる、美しい天使の本。
プロフィール

岩谷薫

Author:岩谷薫
カメラマン
1995 個展『身体感覚』
1998 個展『Angels of Brompton-祈りのすがた』
2005 写真集『Talking with Angelsーロンドンの天使達ー』
2006 写真集『Talking with Angelsーイタリアの天使達ー』
2008年 スピリチュアル雑誌『Sundari 』記事執筆
『yaso ヴィクトリアン』studio parabolica記事執筆
2009 デジタル印刷すらできない悪質出版社に捕まり、三冊目の天使の写真集が出版不能に。入校データまで全て完成している状態ですので、もし第三集の出版を御検討していただける出版社がございましたら、メールフォームからお気軽にメールしてみてください。第三集は最高傑作なのですが…。
2011 写真集『笑とる仏』実質、4作目の写真集。

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