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ジェノヴァの小道

$『Talking with Angels』西洋墓地の天使像 : 岩谷薫-10_3_28_1 こんな坂道をテクテク登って天使に会いに行きます。観光地でもなんでもない普通の居住地区が、なんだか絵になってしまうジェノヴァ。










$『Talking with Angels』西洋墓地の天使像 : 岩谷薫-10_3_28_2 道中、ニャンコにも出会いますし、
$『Talking with Angels』西洋墓地の天使像 : 岩谷薫-10_3_28_3
 小さなマリアさまにも出会いました。

 街中では、こんなにゴージャスな建物がイッパイ!ローマやミラノなんかよりもゴージャスな印象。それにローマやミラノのように、スリやドロボーみたいな人がいないので、ジェノヴァの印象は、とてもいいんです。出会う人もやさしかったヨ。当時、ビザばっかり食ってた。笑。昨日はフキノトウのパスタを作ってメチャ旨でした。

$『Talking with Angels』西洋墓地の天使像 : 岩谷薫-10_3_28_4
$『Talking with Angels』西洋墓地の天使像 : 岩谷薫-10_3_28_5

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ロンドンの天使の取材日記

$『Talking with Angels』西洋墓地の天使像 : 岩谷薫-10_3_24 うとおしい雨が多いですね。ロンドンの3月はPM4:30頃には、もうかなり暗かった記憶があります。そんな事を思っていると、古い取材日記を見付けました。
 写真の天使を撮った頃のものです。この写真は逝っちゃってます。笑。『Talking with Angelsーロンドンの天使達ー』81ページに掲載したものです。
 ちょっと長い日記なので「オヒマな~ら、見てよね♪」(来てよねか…) 
───────────────────────────── 

 そういえば、3月の取材でも不思議な事があった。その日はもう取材最終日で、ある墓地の撮影に行った帰り道のことだった。3月の取材は、もちろん、いい写真も撮れたが、総体的にはまだ草木も葉をつけておらず、枯れ枝のみが、まるで人の血管のように神経質に写る、少し悲しげな天使の写真が多かった。取材の中身としては満足なのだが撮影としては100点とはいかない気分だった。そんな気持ちで帰り道を捜したが、その地区は近くに鉄道の駅がないので、バスでホテルに帰ることにした。
 ただ、バスに乗るにはある程度、ロンドンの町の名を知っておかないと、一直線に書かれた路線図は全然解らない。しかたなく、最終駅だけをたよりに、どこへ行くのか判らないけれど、とりあえずそちら方面行きという感覚で乗ってみる。
 夕日のなか、見知らぬロンドンの町なかをバスまかせで走っていると、しばらくして渋滞にはまる。
 別にもう帰るだけなので、イライラなくもなく、ただボーと外を眺めていると、そこには見覚えのある光景が…。…Brompton Cemeteryの前で車が渋滞していたのだった!
 「最後まで天使に呼ばれているのなら仕方ない。もう撮影するつもりはないけれど、御挨拶だけをして明日、ロンドンを発とう。」そうふっと思い立ち、衝動的にほとんど停車しているバスを降りてみる。軽い気持ちで「ありがとう」と、一言だけ言うつもりだった。
 でも、墓地に行ってみて驚いた。
 夕日が死ぬほどきれいなんだ!黄金に染まった黄昏の中、天使たちが祈っている。それはそれは天国の光景だった。かなり疲れていたにもかかわらず、そんなことは一気に吹っ飛んでしまいカメラマンとしては、こういう光景は撮らずにはいられない。 
 ほとんど狂ったようにシャッターを切りはじめる。いい夕日と出会える時間はものすごく短い。
 大急ぎで撮る。
 あまりにも気分が高揚し慌ていたこともあり、10枚ほどフィルムを入れずに切ってしまう。こんな痛恨のミスはプロとして、やった事はないのに、そんな自分を責めるひまさえもなく、心の中で「Thank you…Thank you very much」と言いつづけてとり憑かれたように撮る。明らかに、あの時私の精神の半分はどこかへ飛んでしまっていた。天国を見た瞬間だった…。

 今、思い返してみると、きっとあの時、Brompton 墓地の天使達が「今、夕日がきれいだから来てみなさい。」と導いてくれたにちがいないと確信に近い直観がある。本当に、感謝だった。
 ここの天使達はいつもやさしい。少しも恐くない。毎回僕はここに来て元気になる。かなりパワーがあり不思議な場所。
 はじめて僕が霊的存在を感じたところ。5年来、ずっと僕の部屋の壁に貼ってある天使の写真があるのだが、それはここに居る天使。
 ここには今まで3度も訪れているのになぜか一度も碑文は読まなかった。1895年 28才で亡くなった女性。僕がはじめてこの人に出会ったのも28才の時だ。しかも13日に亡くなっている。また、13だ。ホテルの部屋番号も13、さらにロンドンを去る日も13日の金曜日13時。(註:この旅ではその他にも 13という数字にものすごく縁のある不思議なものだった。) 
 13と言う数字に関して、ジョーゼフ・キャンベル先生も興味深い事を言っている。

 『13という数字は変身と再生の数字です。最後の晩餐に連なったのは12人の使徒とキリストで、そのキリストはいったん死んで、また生き返ることになりました。13という数字は12という限界範囲から脱出して超越界に入ることを示す数字です。』

 そして、タロットでは死神の数。あの大鎌で光の国へ行ける魂だけを選んで刈っていく、本当は天使の数。僕もカメラという大鎌を持って、1カット、1カット 選んで刈って行く死神。もちろんこのカードには再生、復活という意味がある。

神秘家列伝 水木しげる 

$『Talking with Angels』西洋墓地の天使像 : 岩谷薫-10_3_17_1 近頃、水木ワールドにハマっています。
 『神秘家列伝 其の壱 其の弐』おもしろかったよ。
 不思議話やフシギちゃんは大好きなので、そりゃ読むよね。今気付いたけど「其の四」まであるみたいです。
 弐までに紹介されている人は、スウェーデンボルグ、ミラレパ、マカンダル、明恵、安倍晴明、長南年恵、コナン・ドイル、宮武外骨。(なんで外骨さんが神秘家?なのか謎、笑)

 スウェーデンボルグは、『Talking with Angelsーロンドンの天使達ー』にも、ちらっと書きましたが、彼の著作ってめちゃくちゃ沢山あるので、どれから手を付けたらいいのか解らなかったのですが、少しヒント的なものが見えました。
 スウェーデンボルグの特殊能力が花開いたのも、ロンドンなんだよ。私もロンドンの天使との出会いは衝撃的でした。ロンドンはやっぱり特殊スポット。コナン・ドイルの時代は隆霊術なんかも流行りましたよね。
 シャーマンは、なんとなく先天的に子供や若い娘の才能のような印象があるけど、このように後天的に中年以降にシャーマンとして突然開花することもよくあるんだよ。私はロンドンで28才の時かな??笑
 
 ミラレパって、悲しいことに、ついオウムが思い浮かびそうだけど、こちらが本家ね。チベット密教って、ちょっと勉強すると、ちょっと過激で面白いんだけど、こんなブログで軽々しく紹介できません。「オモチロイネ」(このマンガの水木さんのフレーズ)。
 ミラレパの師匠のマルパは、わざとミラレパにとんでもない試練を何度も与えます。これはおそらく、安直にミラレパを「試している」のではなく、試練そのものや、絶望そのものに、何か深淵な意味があるものと私は感じました。
 よく困ってる人などに「神様はあなたに試練を与えて、あなたを試してるんだ」とかわかったような顔で言う人もおりますが、人を試さなきゃ解らないようなアホな神様なら私はいりません。人を試す行為は、なんとなく卑しい行為だと私は思います。

$『Talking with Angels』西洋墓地の天使像 : 岩谷薫-10_3_17_2 明恵さんは、河合隼雄さんも紹介していましたよね。インド人の坊さんが、人生の要所要所で夢に現れてきて、明恵さんを導くらしいのですが、こんな便利なインドの坊さんがいると、助かるよねェェ…笑。水木さんの描くトボケたインドの坊さんの顔が笑えます。

 長南年恵さん。フシギちゃん好きなのに、この人、私は全然知りませんでした。
 20歳のころから全く食事をとらず、うんこもしない。たまーにこういうおばさんいます。土だけ食べて生きているおばさんとか、水だけ飲んでいるおばさんとか…。それでも元気なんだよ。
 神様(第三者に実像で見えたりするのね…)を呼んでみたり、楽器もないのに音楽が流れてきたり、どこからともなく万病に効く水を空の一升瓶に満たしたり…。「オモチロイネ!」 いや、「オモチロスギルネ!」笑
 可哀想に、その特殊能力ゆえに世間を騒がすということで、何度も投獄されてしまいますが、勾留中も、食事をとらなかったらしいので本物でしょう。
 長南さんも明恵さんも、自分の死ぬ日を知っていて、きっちりその日に死んでいきます。やっぱり二人ともあの世と繋がっていたのでしょう。

 こうした貴重な人達は、興味はあるけれど、調べるのは結構面倒だったりするので、そのアウトラインだけでも解り易く書かれた水木翁の、素晴らしい本です。オモチロイネ。


ラッスス 『スザンナはある日ーキリエ』

 ラッスス(Orlando di Lasso)の詳細はこちら。16世紀の作曲家さん。
 『Talking with Angelsーロンドンの天使達ー』の中で、御紹介した曲の一つです。
 始終、「キリエ・エレイソン」としか言っていないように聞こえるんだけど、なにか魅かれます。特に、作品を集中して創っている時(Zoneに入っている時)などはバックミュージックとしてよく聞いていました。  天使の写真とよく合うと思うんですよ…。
 この曲、本当は6分ぐらいあるんだけど、残念ながら、これは2分くらいで終わってしまっています。この2分以降からが、半音ズレたりしながらいい感じに曲がウネッていくのですが、もったいないな…。これからがいいのに…。
 ちょっとマニアックなのかYouTubeでもいいのはこれしかなかったので、尻切れですが、よかったら聞いてみてください。

緑の芝生

$『Talking with Angels』西洋墓地の天使像 : 岩谷薫-10_3_12 このままでは、釣りブログになってしまうので、早々に軌道修正。笑!
 3月の今頃にもロンドンに行ったことがあります。まだ冬の気配のある中、どの墓地に行っても芝生だけは御覧のように青々として妙に美しいのです。
 この写真は『Talking with Angelsーロンドンの天使達ー』の53ページにある、モノクロ写真と同じ光景です。あれは芝生が雪のようにキレイでしょ。
(今、放送してるか解らないけど、最近まで福山雅治さん出演のキューピーマヨネーズのコマーシャルに、雪のように白い森が映っていますが、あんな感じです。)
 赤外線フィルムを使うと、緑の葉が雪のように真っ白に幻想的に写ります。  でもカラーもキレイでしょ…。
 今ではパソコンで簡単に出来てしまうワザですが、当時はフィルム時代だったのでカラーと赤外用のカメラを二台もって撮りました。赤外線は可視光線と屈折率が違うので、強いフィルターを使ったり、ピントをズラしたりの作業が大変でした。
 赤外線や紫外線のように見えない光線もあるわけで、虫や獣、天使もまた違った光景を見ているのかもしれませんね。


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写真集
笑とる仏
『笑とる仏ー播磨の石棺仏を中心にー』   谷村新司さん推薦!    播磨の珍しい石棺仏を中心に、素朴な笑顔の石仏の写真集。700年近くもやさしく微笑み続けている石仏達を、さまざまな仏教名言と共に紹介する。この深い笑みはきっと心に響くと思います。巻末には地図もありますので、実際、仏様に会いに行くこともできます。勿論、関西限定書ではなく全国に通じる心の本です。 実質、私の4冊目の写真集。(読み:ワロトルホトケ)
Talking with Angels-ロンドンの天使達
「Talking with Angels-ロンドンの天使達-」 
鏡リュウジ氏の推薦文より
『天使、天使、天使!
この世界は、耳をすませれば天使の羽音に満ち満ちていて、うるさいくらい。たとえ一人でいたって、僕たちは孤独になんかなれっこないのです。この写真集はそのことを伝えてくれます。』 
 

Talking with Angels-イタリアの天使達
「Talking with Angels-イタリアの天使達」
   イタリア19世紀のみごとな墓地彫刻の写真集。
ダンテの『神曲』にならい「地獄」「煉獄」「天国」を彫刻を介し視覚で巡ることができる、美しい天使の本。
プロフィール

岩谷薫

Author:岩谷薫
カメラマン
1995 個展『身体感覚』
1998 個展『Angels of Brompton-祈りのすがた』
2005 写真集『Talking with Angelsーロンドンの天使達ー』
2006 写真集『Talking with Angelsーイタリアの天使達ー』
2008年 スピリチュアル雑誌『Sundari 』記事執筆
『yaso ヴィクトリアン』studio parabolica記事執筆
2009 デジタル印刷すらできない悪質出版社に捕まり、三冊目の天使の写真集が出版不能に。入校データまで全て完成している状態ですので、もし第三集の出版を御検討していただける出版社がございましたら、メールフォームからお気軽にメールしてみてください。第三集は最高傑作なのですが…。
2011 写真集『笑とる仏』実質、4作目の写真集。

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